ソフト闇金の中には「高額融資」を売りにして集客をする業者があります。お金に困っている利用者としては、できるだけたくさんのお金をまとめて借りたいため、メリットが大きいと感じます。
しかし、ソフト闇金はそう簡単に高額融資をすることはしません。この記事ではソフト闇金は高額融資をしてくれるのか?その条件についてご説明します。
高額融資はソフト闇金の勧誘手口
ソフト闇金は従来の闇金と違って、WEBサイトやSNSなどインターネットをフルに活用して利用者を集めます。そこで、よく使われるのが「高額融資可能!」「どこよりも高額を貸します!」という金額で釣る宣伝文句です。
利用者としては、まとまったお金が必要な場合、いくつかのソフト闇金に小口で借り入れするよりも、できるだけ1社にまとめたいものです。ソフト闇金の中には、その利用者のニーズを狙って「高額融資」を売りにします。
実際には高額融資を受けられるケースは少ない
高額融資をするソフト闇金を利用者にとっては魅力的に映るものです。ソフト闇金のホームページを見て、「大金が借りられるかもしれない?」と期待を胸に申し込みをされることでしょう。
しかしながら、実際には高額融資に応じるソフト闇金は少ないというのが現実です。あくまで“高額融資”は利用者を誘い込む宣伝文句として使っているのが現実です。
闇金としては、貸し倒れは避けたいと考えます。初めてお金を借す相手が借りパクの常習犯であったり、返済能力がなくなる(会社を辞める、病気になるなど)というリスクを考えます。そのため、一定の審査条件をクリアしないと大金は貸さないということを知っておく必要があります。
ソフト闇金に高額融資が受けられる人とは
ソフト闇金も高額融資をすればそれだけ高い利息を請求できますので、借り手の返済能力によっては応じることがあります。それは以下のような条件をクリアした人たちに対してです。
定職に就いており収入が多い
ソフト闇金は申込書類の中から本人の職業・収入をまずチェックします。多重債務があっても毎月一定の給与がある人は返済能力があると判断します。
中でも有名企業、公務員で働く人や医師や看護師など資格を持つ人はソフト闇金にとっては上顧客になる可能性が高いため、利用者が希望するような大金を貸すこともあります。
親に収入がある
申し込み者が若い人の場合、親と同居しているか、親の職業・収入についても重視します。申込者本人は返済能力が少なくても、親が収入や資産を持つ場合、十分回収できると考えます。
そのため、親に収入があれば高額融資をするケースはあります。
担保がある
申込者が「マイホーム」「土地」「自動車」のような資産価値が高いものを持つかということもソフト闇金はチェックします。高額融資を希望する利用者に対しては、闇金は担保となるものを持っているかを必ず聞いてきます。
仮に利用者が返済不能になっても資産を売却させることで回収できるため、高額融資に応じる可能性があります。
ソフト闇金に高額を借りてはいけない理由
いくら大金が必要になってもソフト闇金のような違法金融からは借りるのは避けるべきです。以下のようなリスクが生じます。
法外な金利で返済不可になる
ソフト闇金の多くはトサン(10日で3割)、7日で2割という法外な金利を設定しています。このような法外な金利でしかも高額の融資を受けると返済が厳しくなるのは目に見えています。
例えば、50万円借りたとしてトサンの場合、初回利息(15万円)と手数料(3万円 *高額融資の場合は手数料も高くなる)を差し引かれたとして、手元には32万円しか入金されません。さらに10日後には15万円の利息の支払いが生じます。
借入れが高額になると、利息の金額も高額になることを忘れてはいけません。
高額ゆえに取立てが厳しくなる
貸し付けた金額が高額になる場合、ソフト闇金も支払い遅れに対して厳しくなります。ソフト闇金の中には、「厳しい取立てをしない」ことを売りにしている業者がありますが、さすがに支払いが遅れたら豹変します。本人への催促だけでなく、当然ながら家族や職場に対しても容赦なく連絡を入れるようになります。
高額ゆえに、ソフト闇金も利息の回収に必死になることを覚えておきましょう。
返済できなくなると取立て屋に債権が売られることもある
高額融資を受けることで、利用者は支払い不能に陥ることがよくあります。そうなった場合、ソフト闇金は大金を自分で回収ができないケースにおいては、取立てのプロである取り立て屋と呼ばれるような悪質な闇金に債権を売るケースがあります。それによって以下のようなリスクが生じます。
・担保・資産をすべて取られる
・闇金や詐欺の仕事を手伝わされる
・男性は労働現場に送り込まれる
・女性はアダルトの仕事(風俗、AVなど)をさせられる
まとめ
「借りられるものならば、できるだけ多くのお金がいい…」と、ほとんどの債務者の方はそのように考えますが、ソフト闇金からの借入れは金額が大きくなればなるほどリスクは高まります。
そもそも、ソフト闇金や違法金融からの借入れは、いくらお金に困っても止めるべきでしょう。
もしも、「支払いが苦しい」「取立て・嫌がらせが止まらない」という場合、一人で悩まずにできるだけ早く司法書士に相談して問題を解決しませんか。