闇金や後払い現金化業者に「返済できなければ親に連絡するぞ!」「家族に取り立てするぞ!」と脅されていませんか?闇金は、借りた本人以外にも実際に電話をして、平気で取り立てをするため要注意です。
この記事では、闇金に「親や家族に電話するぞと脅された」「実際に連絡が来た」という場合の対処法についてご説明します。
闇金が申込時に提出させる個人情報とは?
闇金に借入れを申し込むと、詳細な個人情報を提出させられたと思います。闇金は利用者を「精神的に追い詰める」「必ず返済させるため」に、本人に下記のような個人情報を提出させます。
【本人に提出させる個人情報】
・免許証/健康保険証/パスポート
・会社名/職場の電話番号
・給料証明/通帳のコピー
また、ツケ払い・後払い現金化業者などはIDセルフィー(身分証明を持って写った顔写真)の提示も必須としています。いわばこれらの個人情報は闇金にとって取りっぱぐれを防ぐための担保のような役割のものです。
親や家族を勝手に保証人とする
さらに闇金は親や家族の個人情報を提出させることも忘れません。親や家族に同意を得ないまま勝手に保証人にする訳です。
【親・家族の個人情報】
・住所
・電話番号
・勤務先
利用者にとっては、親や家族(兄弟)の情報を提出することに後ろめたさを感じるものの、お金に困っているため、やむを得ないと考えます。また、すぐに返済すれば連絡は行かないだろうと安易に考える人もいます。
しかし、多くの人が支払に行き詰まるなどして、親や家族を交えたトラブルになるケースが多くなっています。
闇金が親・家族に連絡すると脅すケースとは
闇金は利用者の対応に不満を持ったときに親や家族を脅します。具体的には以下のようなケースが発生すると「連絡するぞ!」と脅してきます。
・闇金からの電話に出ない、メールに返信しない
・支払い前日・当日に連絡をしない
・支払いが滞っている(利息も払えない)
・闇金からの通帳・キャッシュカード・携帯電話の提供に応じない
闇金はなぜ親や家族に連絡すると脅すのか?
闇金は利用者と連絡を取り合うなかで相手の反応を注意深く見ています。そして、電話やメールのやり取りの中で「親や家族に連絡して欲しくない…」というニュアンスを示す利用者がいれば、その弱みに徹底的につけ込みます。
闇金にとっては、結局期日までに毎回利息を支払う利用者が“上顧客”です。それができない利用者に対しては、その弱みを最大限に利用して取り立てをするわけです。
親や家族に連絡して欲しくない利用者に対しては、しつこいぐらい「親」「家族」の名前を出して支払いをさせるように仕向けます。
闇金は実際に親や家族に連絡をしてくる
闇金から「親や家族に連絡するぞ」と脅されている人の中には、単なる脅しだけじゃないのかと安易に考える人がいます。しかし、実際はそのようなことはありません。
闇金は「連絡を無視する」「態度が気に食わない」「返済しない」という利用者がいたら、その親・兄弟・親戚に平気で電話を入れます。そこでも「脅し」「嫌がらせ」「悪態」という常套手段で、親や家族を困らせる手口を使います。
・子どもに支払うように伝えろ
・保証人なら代わりに支払え
・保証人の職場に取り立てるぞ
このように本人だけに関わらず家族にも心理的なプレッシャーを与えて、一家全員をあげて支払わせようとします。
闇金は違法金融なので返済する必要はない
闇金からの電話で困っている人の多くは「相手が怖い」「何をされるか分からない」ということで何とか返済しようと頑張ります。また、中には「借りたものは返さないといけない」というように真面目に考えてしまいます。
しかし、相手は違法金融の闇金です。法律に反した「超高金利での貸し付け」「悪質な催促・取り立て」をおこないます。これらは、違法行為であり、貸し付けたお金は借金には該当しないのです。
そのため、違法金融から借入れたお金は一切返済する必要はありません。
闇金から親や家族に電話するぞと脅されたときの対処法
もしも闇金・後払い業者などから「親や家族に電話するぞ」と脅されたら、速やかに下記のような対処をしましょう。
親や家族にできるだけ早く闇金とのトラブルを伝えること
闇金に借入れをしていることは、できるならば親や兄弟・姉妹には言いたくないでしょう。しかし、闇金から急に電話がかかってきたら、事情を知らない親はパニックになるでしょう。
振り込め詐欺によくあるように、催促を受けた親が知らない間に返済したりするケースもあり得ます。心配をかけたくないという気持ちが逆に大きな心配をかけることにもなります。
まずは、親に対して正直に借金のことを話しましょう。そして、親や家族が違法金融に対して肩代わり返済をする必要が無いことを伝えます。また、できるだけ早く本質的な解決へ向けて動くとともに、その状況を親や家族に伝えることが最も安心させることです。
連絡を止めるために弁護士・司法書士に相談すること
闇金の取り立てを止める、トラブルを解決する場合、大きく2つの選択肢があります。一つは警察に相談することです。警察は市民の安全や治安維持が職務ですが、ただし個人の相談に対して何でも対応してくれるわけではありません。
事件性が高い相談内容ならば警察への相談をおすすめしますが、そうでなければ民間の法律の専門家である弁護士・司法書士に依頼する必要があります。特に闇金に強い弁護士・司法書士ならば以下のように迅速に対応してくれます。
・闇金に電話してすぐに取り立てを止める
・借りたお金を支払わずに済むように和解交渉をおこなう
・悪質な闇金の場合、警察と連携して解決をおこなう
・解決後に闇金が被害者に一切連絡しないようにしてくれる
専門家への報酬費用は発生しますが、闇金との関係を断ち切れるという大きなメリットがあります。本人・親・家族が取り立てに苦しむこともなくなりますので、できるだけ早めに弁護士・司法書士への相談をおすすめします。
まとめ
闇金が「親に電話する」というのは非常に迷惑行為ですが、違法金融問題ではよく起こるトラブルです。それを「阻止する」「被害を最小限にする」ためには、闇金に強い司法書士への相談が最適です。
闇金から「親に連絡するよ!」という言葉が出たなら、早めに司法書士に相談しましょう。