闇金の金利はどれだけ高いのか?トサン・トゴ・複利の恐ろしさを詳しく解説

グリフィン法務事務所

この記事の監修
グリフィン法務事務所 司法書士 今井 亨

東京司法書⼠会:7970/代理権認定番号:712017
闇金問題の被害者救済の専門家として活動する司法書士です。闇金トラブルの取扱い件数は国内トップクラスの実績があります。適切かつ迅速にサポートすることをモットーにしています。

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闇金の金利は「トイチ」「トサン」「トゴ」と呼ばれている超高金利な利率が主に使われます。

ただでさえ、闇金の金利は法外ですが、さらに「複利」で利息や返済額は大きく膨れ上がることをご存知でしょうか?

今回は、そんな闇金の利息がどれだけ高いのかを、法定金利と比較しながらわかりやすく解説していきます。

また、違法な闇金への返済が不要になる理由もご説明しますので、取立てに悩む方はぜひ参考になさってください。

闇金の金利はどれだけ高いのか?|金利の種類

闇金は違法な金利で貸付をおこないますが、主にトイチ、トサン、トゴという金利が使われます。具体的な貸付・返済方法についてご説明していきましょう。

  • トイチ: 10日ごとに1割の利息
  • トサン: 10日ごとに3割の利息
  • トゴ: 10日ごとに5割の利息

闇金の金利がどれだけ高いのかについてわかりやすくするために、例として元金10万円の場合の利息を表にまとめてみました。

貸付方法1回の利息1ヶ月の利息合計年率
トイチ1万円3万円365%
トサン3万円9万円1,095%
トゴ5万円15万円1,825%

内容について、ここから詳しく説明していきます。

トイチ(10日に1割)の返済モデル

闇金の「トイチ」とは、10日に1割の利息のことを表す言葉です。

トイチで10万円の元金を借りたときの1回の利息は「1万円」となります。

トイチの利息

  • 10日目: 1万円
  • 20日目: 2万円(1万円 × 2回)
  • 30日目: 3万円(1万円 × 3回)

結果的に1ヶ月間に3万円を支払うことになりますが、これは利息の話だけで元金はまったく減りません。

1日あたりの金利は1%となるため、年間で365%もの高金利になる計算です。

トサン(10日に3割)の返済モデル

「トサン」とは、元金に対して10日ごとに3割もの利息がつく契約方法です。

トサンで10万円を借りたときの1回の利息は、元金の3割の「3万円」となります。

トサンの利息

  • 10日目: 3万円
  • 20日目: 6万円(3万円 × 2回)
  • 30日目: 9万円(3万円 × 3回)

闇金にトサンで借りたときには、10万円の元金に対する1ヶ月の利息だけで、9万円もの金額を支払うことになるのです。

1日あたりの金利では3%となるため、年率に直すと1,095%という恐ろしい割合になります。

トゴ(10日に5割)の返済モデル

もっとも高金利となる「トゴ」は、10日ごとに5割というとんでもない利息を求められる貸付方法です。

10万円を借りたときの利息は、次のようになります。

トゴの利息

  • 10日目: 5万円
  • 20日目: 10万円(5万円 × 2回)
  • 30日目: 15万円(5万円 × 3回)

20日目に支払う2回の利息で既に元金と同じ金額になるため、あとの支払いは借りた金額以上のものになっていきます。

それでも元金が減ることはありませんので、いくら支払っても終わりのないものとなるでしょう。

トゴでは1日あたりの金利が5%ですので、元金が10万円のときには毎日5千円の利息が発生していることになります。

これだけでも十分に恐ろしい状況ではありますが、闇金で借りることの危険性は単純な金利の高さだけではありません。

闇金の金利の怖さは「複利」にある

闇金は金利そのものが高いという恐ろしさもありますが、さらに“複利計算”でさらに信じられないような年率になります。

単利と複利の年率の違いについて、下記の比較表をご覧ください。

契約方法単利年率複利年率
トイチ365%3,412%
トサン1,095%1,441,791%
トゴ1,825%267,504,316%

※複利は利息の支払いを1年間しなかったときを前提としています。

なぜこのような金利になるのかについて、ここから詳しくご説明していきましょう。

闇金の複利の怖さ

闇金に借りると「雪だるま式に利息が増える」という表現は、複利による計算によるもので、元金が減らない大きな理由にもなります。

まず、単利と複利の違いについてみていきましょう。

  • 単利: 元金に対する利息
  • 複利: 元金と利息の合計に対する利息

単利は先にご紹介した元金に対する利息のことで、トイチ・トサン・トゴなどの単純な利率になります。

対する複利による計算では、元金と利息を合わせた金額が基準になるため、利息が高額になっていくのです。

単利と複利の利息の違いについては、元金10万円を前提に比較した以下の表をご覧ください。

契約方法単利複利
トイチ1万0,000円1万1,000円
トサン3万0,000円3万9,000円
トゴ5万0,000円7万5,000円

闇金で10日目に最初の利子を支払えなかったときには、20日目には未払分も含めた金額に対して利息が発生します。

このため、トイチで借りた20日後には本来なら2万円の利息となるところが、複利による計算で2万1,000円となるのです。

複利による計算

  • ① (元金10万円 + 利息1万円) × 10% = 1万1,000円の利息
  • ② 未払いの1万円の利息 + ①で算出した利子 = 2万1,000円の利息

30日後には元金に2回の利子が加わった状態で利息が計算されるため、さらに返済が難しい利息となるでしょう。

複利による返済額の増え方

闇金に「トサン」で10万円を借りたとき、複利計算で完済に必要な返済額がいくらになるのかを表にしてみました。

経過日数完済に必要な返済額
10日目13万0,000円
20日目16万9,000円
30日目21万9,700円
40日目28万5,610円
50日目37万1,293円
60日目48万2,681円
100日目137万8,585円

トサンで元金10万円を借りて1回も返済せずに100日目を迎えたときには、なんと137万円以上の返済をしない限り完済にはなりません。

単利でも危険な闇金の金利は、複利計算によってさらに高くなるため、絶対に利用すべきではないことがわかります。

闇金と法定金利の上限を比較してみよう

ここでは、闇金の金利がどれだけ高いのかを知るために、国が定めた法定金利と比較してみましょう。

まずは利息制限法の上限金利について説明したあと、実際に闇金と法定金利を比較していきます。

利息制限法の上限金利

一般的な貸金業者は、利息制限法で定められている上限金利をもとに貸付をおこなっています。

利息制限法で定められている上限金利は、以下の表の通りです。

貸付額上限金利(年)
10万円未満20%
10万円から100万円未満18%
100万円以上15%

【参考】日本貸金業協会

闇金と法定金利の利息の比較

闇金の金利は単利のトイチで365%からトゴで1,825%となりますが、国の認可を受けている消費者金融ではどうなっているのでしょうか。

まずは各社の公式サイトで表示されている金利を調査してまとめてみました。

企業名実質年率
アコム3.0~18.0%
プロミス4.5~17.8%
レイク4.5~18.0%
アイフル3.0~18.0%

各社を調査した結果、最大金利は18%となっていますので、この年率を基準にして闇金との返済額の違いをみてみましょう。

10万円の元金を1ヶ月借りたとき、支払うべき利息は次のようになりました。

年率利息
18%(上限金利)1,500円
365%(トイチ)3万3,100円
1,095%(トサン)11万9,700円
1,825%(トゴ)23万7,500円

消費者金融では単利計算ですが、闇金では複利計算になる違いも、支払う利息に大きく影響していきます。

法定金利との差を実際の利息で見ると、どれだけ闇金の金利が高いのかがわかるのではないでしょうか。

闇金金利計算ツール

実際に闇金から借りたらどれぐらいの利息を支払う必要があるのか確認してみましょう。

半角数値で入力してください。

借入金額:万円

日数トイチ
(10日で10%の利息)
トサン
(10日で30%の利息)
トゴ
(10日で50%の利息)
法定金利
(1年で{{houtei_kinri*100}}%の利息)
{{array.nissuu}}{{array.toiti | addComma}}{{array.tosan | addComma}}{{array.togo | addComma}}{{array.houtei | addComma}}

注)一般的な貸金業者の返済は1ヶ月ごとですが、闇金業者との比較のために10日ごとに返済する想定で計算しています。

違法金利で悪質な手口を使う闇金業者には返済不要!

実は、違法な金利の闇金業者に対しては、利息どころか借りたお金そのものを返済する必要はありません。

ここでは、その理由についてお話ししておきましょう。

闇金業者に返済不要になる理由

  • 不法原因給付
  • 出資法違反
  • 無登録営業
  • 取立規制法違反

闇金業者から毎日のように返済を迫られて不安になっている人も、まずは法的には返さなくていいことを知って安心してください。

不法原因給付

民法708条「不法原因給付」を簡単に説明すると、法律に違反したお金の返済は求められないという決まりです。

つまり、違法な金利で貸付をする闇金業者には、返済を求める権利そのものが法的にありません。

過去の最高裁判所の判決でも、闇金へお金を返す必要性がないことを、次のように伝えています。

本件ヤミ金融業者が貸付けとして借主(被害者)に交付した金銭は、不法原因給付に該当するため、本件ヤミ金融業者から借主に対して返還請求することはできない(民法第 708 条)。

【引用元】金融庁「平成20年6月10日最高裁判所判例」

闇金の違法な金利による借金は不法原因給付にあたるため、返す必要がないだけでなく、払ったお金を取り戻せる可能性もあるのです。

出資法違反

年率109.5%(日0.3%)を超える金利は出資法で禁止されており、金融庁からも返済の義務はないものとされています。

登録業者・無登録業者を問わず年109.5%を超える利息での貸付契約を行った場合には、当該契約は無効であり、利息については一切支払う必要がありません。

【引用元】金融庁「ヤミ金対策法が成立しました」

また、闇金の金利は出資法の上限金利(年20%)を超えることで、刑事罰の対象にもなります。

出資法違反の刑事罰

  • 5年以下の懲役
  • 1,000万円以下の罰金(法人は3,000万円以下)

闇金の違法な金利は返済する義務がないだけでなく、出資法では刑事罰の対象になることも知っておいてください。

無登録営業

貸金業をおこなうためには、財務局または都道府県知事への登録が必要となり、無登録のままおこなうことは認められていません。

国や都道府県へ貸金業の登録をせずに貸付をおこなうと、ヤミ金行為として法律で罰せられます。

登録先条件
財務局(国)複数の都道府県に営業所があるとき
都道府県知事決まった都道府県のみで営業するとき

無登録のヤミ金として扱われるときは、貸金業法第11条の規定により、厳しい刑事罰を受ける対象となります。

無登録業者への罰則

  • 10年以下の懲役
  • 3,000万円以下の罰金(法人は1億円以下)

無登録業者が広告を出すことや、あたかも貸金業登録されているような内容があるときも、100万円以下の罰金の対象です。

正規の貸金業者であるかどうかは、以下のサービスを利用することで、自分で確認することができます。

情報提供元提供サービス概要
貸金業協会クイック検索過去の実例より悪質な業者を検索可能
金融庁登録貸金業者情報検索サービス貸金業登録している正規業者かチェック可能

取立規制法違反

借金の取り立てについては、貸金業法で規制されているため、違反する内容があれば罰則の対象となります。

具体的な例として、次のようなことは禁止されています。

取立てなどでの禁止行為

  • 夜9時~朝8時の訪問
  • 職場や自宅以外への電話や訪問
  • 連帯保証人や保証人以外の人に請求すること
  • 暴力団関係者による督促
  • 暴力団関係者への債権の売り渡し

ほかにも、訪問されたときに退去を求めても居座られることや、他者(社)から借りて返済をさせる行為は、すべて刑事罰の対象です。

違法な取り立て行為への罰則

  • 2年以下の懲役
  • 300万円以下の罰金

ただし、「直接的な暴力」や「脅し発言」の証拠がない限り、警察に相談しても動いてくれません。悪質な取り立てが継続しておこなわれている場合、メモや会話の録音など、できる限りの証拠を残すことが必要です。

闇金の法外な利息は払う必要なし!弁護士・司法書士に相談して解決へ

ここまでご説明してきた内容でわかるとおり、違法な金利の闇金には利息どころか元金の支払いも必要ありません。

闇金への支払いで困ったときには、専門家である弁護士・司法書士に相談してみることが解決の近道です。

弁護士・司法書士に依頼すれば、毎回の高い金利の返済からもすぐに解放され、闇金との関係も断ち切れます。

弁護士・司法書士に相談するメリット

  • 闇金からの取立て・嫌がらせが止まる
  • 闇金への返済が不要になる
  • 闇金に支払ったお金を取り戻せる可能性がある

ただし、弁護士・司法書士にも得意とする分野があるため、依頼先を間違うとなかなか進展がなく困ることもあります。

闇金業者からの取立てをすぐにでも止めるには、やはり闇金案件に専門性を持つ事務所を選ぶべきでしょう。

違法な貸金業者との無駄なトラブルを避けるためにも、闇金問題に強い弁護士・司法書士に相談してください。

まとめ

闇金の金利はトイチ・トサン・トゴなどの10日単位、あるいは一週間単位で支払いをするケースが多くなっています。

いずれも闇金の金利は年利に直すと365%以上と、法定金利の上限を超える法外な利息となります。このような超高金利を返済するのは、困難なことです。

違法な金利を求める闇金には、出資法・貸金業規制法・利息制限法の3つの法律により、お金を返済する必要はありません。まずは闇金問題に強い弁護士・司法書士を探して、相談することから始めてみましょう。

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