無審査のソフト闇金に借りるリスクとは?甘い審査にひっかかってはいけない理由

グリフィン法務事務所

この記事の監修
グリフィン法務事務所 司法書士 今井 亨

東京司法書⼠会:7970/代理権認定番号:712017
闇金問題の被害者救済の専門家として活動する司法書士です。闇金トラブルの取扱い件数は国内トップクラスの実績があります。適切かつ迅速にサポートすることをモットーにしています。

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闇金問題の被害者救済の専門家として活動する司法書士です。闇金トラブルの取扱い件数は国内トップクラスの実績があります。適切かつ迅速にサポートすることをモットーにしています。

ソフト闇金の中には「実質無審査」「審査が超甘い」「融資率99%」というように“審査なし”を売りにする業者があります。金融ブラック、総量規制で悩む方にとっては審査なしのソフト闇金は魅力的に感じることでしょう。

しかし、その「無審査」のソフト闇金を利用するのはリスクが大きいと言えます。無審査を強調するソフト闇金の手口について詳しくご説明します。

ソフト闇金の融資対象者とは?

ソフト闇金の多くは「ブラックOK」「総量規制を受けている人も可能」というように基本的に甘い審査を売りにしています。これは当然で、ソフト闇金は一般金融から融資をうけることができない利用者をターゲットにしているためです。

ソフト闇金が融資対象者とするのは以下のような人たちです。

・ブラックリストに登録されている
・総量規制にかかっている
・生活保護受給者
・夜職(風俗、お水系)
・収入が少ない
・専業主婦

一方で融資対象外もあります。

・収入がない無職者
・外国籍者
・反社会勢力
・未成年

ソフト闇金はこのように一般金融で借入れができない人を対象に貸し付けをしますが、しかし、さすがに「返済能力がない人」「借り逃げする可能性がある人」にはお金を貸すことはしません。

実際には「無審査」ではない

ソフト闇金の中には審査が甘いだけでなく「無審査」を売りにしている業者があります。しかし、無審査というのは実際にはありえません。無審査で貸し付けをおこなうと、返済能力が無い利用者による貸し倒れがたくさん発生します。

そのため、“無審査”と称しているものの実際には提出された個人情報をもとに審査をおこない、貸すか貸さないかを判断しています。

無審査を売りにするソフト闇金の目的と手口

無審査や審査が甘いソフト闇金なら、自分もお金を借りることができるということで、多くの申し込みが来ます。

その中には「定職を持たない人」「返済能力がない人」も含まれますが、ソフト闇金はそれも織り込み済みで集客をします。その目的と手口は以下のようなことです。

返済能力がある利用者を広く集めるため

無審査を謳うことで多くの利用者からの申込みが来ますが、それがソフト闇金の目的です。その中には十分に返済能力があると見込まれる利用者も一定数来るためです。

申込者に収入があれば、ほぼ無条件で貸し付けをします。また、本人が無職者でも家族に収入があったり、家族が優良企業(公務員など)に勤務しているなら、上客になる可能性があるため、小口の融資からスタートします。

このように「無審査」「審査甘い」をホームページ上で強調することで、利用者を広く集めることができるため、ソフト闇金の中にはこの手口を利用する業者があります。

「携帯電話を契約させる」「銀行口座を提供させる」ことが目的

返済能力が低い利用者に対しては融資の条件に「携帯電話を契約しろ」「銀行口座・キャッシュカードを提供しろ」というように闇金ビジネスの片棒を担がせようとすることがあります。

自分の携帯・銀行口座を渡すのは、いずれも違法行為になりますので、決してそのような依頼に応じてはいけません。

個人情報を抜くため

無審査を謳うソフト闇金の中には、申込者の個人情報を取得するためだけに看板を掲げる業者があります。いわゆる名簿屋のように集めた情報を別な闇金に販売することが目的です。

申込みをしたものの、まったく連絡が来ない場合、名簿屋に個人情報を抜かれた可能性があります。

無審査のソフト闇金を利用するリスクとは

無審査で優良なソフト闇金だと思って利用したら、厳しい状況に追い込まれることになります。
そのような悪質なソフト闇金を利用すると以下のようなリスクがあります。

厳しい取立てに遭う

ソフト闇金は「親切な対応」「取立てをしない」ということを売りにしていますが、このように“無審査”だと騙して勧誘するような悪質なソフト闇金は別です。

支払いが滞ると厳しい取立てをします。当然ながら、家族や職場にも取立てがいくため注意が必要です。

たくさんの闇金から勧誘が来る

個人情報を抜かれた場合は、携帯電話やLINEアカウントに闇金や違法金融から毎日のように融資の案内が来ることになります。怪しい勧誘の電話・メールでプライバシーはなくなり、大きなストレスを抱えることになります。

口座が凍結される

融資の条件や支払いを待ってもらうことを条件に銀行口座を提供した方は口座凍結をされるリスクがあります。闇金が使用している口座は警察からの依頼があれば銀行はすぐに凍結するためです。銀行口座が使えなくなると、仕事や社会生活で大きな制限を受けます。

まとめ

「無審査」「審査が甘い」という宣伝文句を使うソフト闇金は少なくありませんが、そのような利用者の利便性を強調する業者ほど疑ってかかったほうが良いでしょう。

そもそも、ソフト闇金に優良店はありません。法外な利息で違法に貸し付けをおこなう業者ですから、できるだけ早く関係を絶たないと様々なトラブルに巻き込まれます。

いくらお金に困っても手を出すべきではありません。もしも、ソフト闇金から借入れをしてしまい、心配な方は司法書士に相談しませんか。法律の専門家ならば、すぐに解決が可能です。