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ソフト闇金とは?闇金との違いは?安心・安全に利用できない理由について解説

ソフト闇金とは?闇金との違いは?安心・安全に利用できない理由について解説
今井 亨

監修今井 亨
/グリフィン法務事務所 代表

監修日:2022/04/08
グリフィン法務事務所は闇金や違法金融に注力する司法書士事務所です。闇金の解決実績は国内ではトップクラスです。

この記事でわかること
  • ソフト闇金も闇金と同じ違法業者
  • ソフト闇金は安心・安全な貸金業者ではない
  • ソフト闇金被害で困ったら弁護士・司法書士に相談すること

ソフト闇金とは、親身な対応を売りにする闇金業者です。

しかし、その宣伝文句とは裏腹に悪質な手口を使って貸し付けから回収をおこないます。

ソフト闇金は最初の対応こそ親切ですが、利息が高いことや、返済できなくなった際の悪質性は従来の闇金と変わりありません。

ソフト闇金とは

ソフト闇金が増え始めたのは2000年代からです。それまでの違法金融と言えば反社会勢力が運営する凶悪な闇金が主流でしたが、警察の摘発により従来の闇金の数は減りました。

そこで警察の取り締りを恐れた闇金が新たに生み出した業態がソフト闇金です。

ソフト闇金は店舗を持たずに、ホームページやSNS、メールなどを積極的に活用して全国の利用者に貸し付けをおこないます。

連絡は携帯を使い、ソフトな対応で利用者に安心感を与えながら融資をするのが従来の闇金との大きな違いです。

しかし、ソフト闇金と名乗りながらも、支払いが遅れると家族や職場に脅しや取り立てをするなど、従来の闇金と変わらない悪質業者も存在します。

闇金とソフト闇金の違い

ソフト闇金も法外な高金利で貸付を行うという点では、通常の闇金と同じです。

両者の違いは、以下の点にあります。

【闇金とソフト闇金の違い】
闇金 ソフト闇金
勧誘方法 広告、ハガキ SNS、ホームページ
融資対象者 全国、近隣住民 全国
手口 恐怖感を与えて支払わせる 親切を装い利息を長期間に渡って支払わせる
利息 年利換算1,000%は当たり前 年利換算1,000%は当たり前
取り立て 自宅や職場に来ることがある 直接の取り立てはない
(電話やLINEがメイン)

対応が親切・丁寧

ソフト闇金は、まず借入の申込者に対して、物腰柔らかに丁寧な対応をします。

借入の条件を一方的に押しつけようとはせず、お金の悩みを優しく聞いて様々なアドバイスをするなど、親身な対応で利用者からの信頼を得ていきます。

その結果、闇金の恐ろしさを知っている利用者も「この業者なら大丈夫」と安心して、高金利でもお金を借り続けてしまいます。

取り立ては緩やか

通常の闇金は、返済が1日でも遅れると脅迫的な口調で催促し、それでも支払わなければ悪質な嫌がらせをしてでもお金をむしり取ろうとします。

ソフト闇金は、返済が遅れた利用者に対しても、あくまでも物腰柔らかに事情を確認し、返済方法について相談に乗ってくれたりもします。

このようにソフト闇金が親身な対応に終始するのは利用者のことを考えているからではなく、弁護士・司法書士の介入や警察の取り締まりを回避することが目的です。

返済を無理強いせず、利用者を安心させることによって警察や弁護士に相談されることを防ぎ、利息を支払わせ続けるのがソフト闇金の狙いです。

堂々とホームページを設置している業者もいる

従来、通常の闇金の宣伝手段といえば、スポーツ新聞の三行広告、新聞の折り込みチラシ、街角の看板や電柱に貼るチラシなどがメインでした。

正規の貸金業者のように堂々と広告を打つと警察に摘発される可能性が高いため、宣伝手段も姑息なものにならざるを得なかったのです。

しかし、ソフト闇金の中には、インターネット上に「ソフト闇金であることを堂々と公言」してホームページを開設している業者も少なくありません。

事件性がなければ警察は動けないため、ソフト闇金は親身な対応で事件化を防ぎつつ、堂々と営業しているのです。

ソフト闇金の勧誘手口

ソフト闇金はネットを積極的に活用して勧誘します。しかも、集客方法も手慣れており、ついつい申し込んでしまうような宣伝文句を用いて勧誘します。

うっかり騙されないように気をつけなくてはなりません。

ホームページを使った勧誘

ソフト闇金の多くはホームページを作って、GoogleやYahoo検索から利用者を集客しています。

ホームページには、悪びれることもなくサービス名を「ソフト闇金○○」というように闇金であることを堂々と名乗っています。

また、サイト内には安全・安心とともに口コミ体験談や満足度などを自作自演で書いて、魅力的に見せることで申込みを促します。

SNSを使った勧誘

SNS上には「お金を貸りたい」「お金を融資します」などのツイートが飛び交っています。それだけ借りたい人のニーズが高いわけですが、それをソフト闇金は見逃しません。

ソフト闇金は「安心・安全」「最短30分で融資」など、債務者にとって魅力的なワードを書き込んで勧誘します。すぐにでもお金が必要な人は、相手が闇金であることは深く考えずに手を出してしまう人もいます。

金融リテラシーが低い人も多く利用するSNSはソフト闇金にとって格好のカモを集める場所と言えます。

EメールやSMSを使った勧誘

ソフト闇金は、自己破産者や他の闇金利用者に対してEメールやSMSを使った勧誘も得意です。こうした連絡先は闇金業者内で流通しているのです。

一般の貸金業者から借り入れができない人にとっては、「安心・安全」を強く押し出してくるメール内容は魅力的に映るケースも多く、相手がソフト闇金なのでリスクがあることは分かっていながらも借りる人が多くいます。

ソフト闇金が安全・安心ではない理由

ソフト闇金のホームページを見て、「安心・安全・優良」などの言葉に騙されてしまう人がいますが、まともな闇金など存在しません。その理由をご説明します。

超高金利で貸し付けをする

ソフト闇金のホームページには、金利や返済周期について書かれていますが、10日で30%などが多くなっています。これでは、5万円借りて10日後に15,000円を支払わなくはなりません。

しかし、年20%を超える金利は出資法違反です。ソフトな対応だからと甘く考えて、手を出してしまうと、法外な利息でたちまち窮地に陥ります。

返済が滞ると家族や職場へ嫌がらせをする

ソフト闇金の中には厳しい取り立てはしないと明言している業者がありますが、そのような言葉を信用してはいけません。ソフト闇金は、申し込み時に以下の個人情報を提出させます。

  • 顔写真付きの身分証明書
  • 健康保険証、年金手帳
  • 戸籍謄本、住民票
  • 保証人の電話番号・会社名
  • 給与明細
  • 預金通帳の入出金履歴の写し

このような個人情報は返済できない場合の担保です。支払いが遅れると催促はまず本人に、その次には家族や職場に必ず向かうことを忘れてはいけません。

闇金業界に個人情報が流れる

ソフト闇金の中には系列店を作って組織的に違法金融業をおこなっています。系列店とは、同じオーナーが運営したり、横の繋がりを持ったグループ店のことです。

ソフト闇金に申し込みをすると、個人情報は系列店にも共有されます。それにより、別のソフト闇金から頻繁に勧誘が来たり、ひどい場合には勝手にお金が振り込まれる押し貸しに遭うこともあります。

さらに、個人情報を売買する「名簿屋」という業者も存在します。一度闇金に渡した情報は拡散されていると思って間違いありません。

完済させてくれない

ソフト闇金の主な目的は利用者からできるだけ長くお金を搾り取ることです。そのため、何とか用立てをして完済しようとしても、理由をつけて受け入れないことがあります。

仮に完済できたとしても、その後、追加融資を提案してきたり、押し貸しをしてきます。自力でソフト闇金と縁を切るのは簡単ではありません。

ソフト闇金の見分け方

ソフト闇金の中には、一般金融業者に見えるように巧妙にホームページを作って申込みをさせたり、SNSから優しく勧誘してくる業者があります。

しかし、以下のような業者は違法金融業者ですので、利用してはいけません。

必要以上に個人情報を提出させる

一般の貸金業者に初めて申込みをする際には本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)の情報提出を求められます。また、融資額が大きい場合は収入証明書(源泉徴収票や給与明細書)も必要です。

ソフト闇金は、例え3万円ほどの融資額でも上記の提出は必須です。また、IDセルフィーの提出、さらには家族や友人の携帯番号や職場情報まで申し込み時に必要です。

このように必要以上の個人情報を提出させるのは、ソフト闇金の常套手段です。

金融ブラックの人にも融資する

金融ブラックとは過去に支払いを延滞したりした人の事です。

消費者金融はブラックの人には融資をしませんが、ソフト闇金はむしろ、そのような貸金業者に借り入れができない人がターゲットです。中小の街金などは審査は緩めですが、やはりブラックの人には貸し倒れを恐れて、融資はしません。

「ブラックでも融資可能」と謳っている業者は闇金であることは間違いありません。

超高金利で返済期間が短い

一般の貸金業者の金利は年利20%を上限に、月に1回指定日に支払うというのが原則です。10日で3割というような高金利・短期間で返済を求める業者は闇金確定です。

貸金業登録番号がない

貸金業を営むためには、自治体や財務局への登録が必要です。そして、登録が完了した業者は自社のホームページに登録内容を記載して営業をおこないます。

貸金業登録をせずに第三者に融資をするのは違法行為です。そのような業者はすべて闇金ですので利用してはいけません。

ちなみに金融庁のホームページに登録貸金業者を検索して調べることができます。
参考:登録貸金業者情報検索入力ページ (金融庁)

また、下記のリストに掲載されている金融業者は無登録でありながら、勝手に登録番号を偽装したり、違法な広告勧誘をしている闇金業者ですので注意が必要です。
参考:違法な金融業者に関する情報について (金融庁)

やり取りは携帯電話のみ

正規の貸金業者は、店舗を構えてその場所を本店として財務局に登録します。しかし、所在地を知らせずに一貫して携帯電話だけでやり取りをしようとする相手は闇金で間違いないでしょう。

闇金業者一覧・電話番号検索から調べる

当サイト闇金SOSは、借り入れ申し込みをした業者が違法金融業者かどうかを確認できるように独自にデータを収集しています。闇金業者一覧にヒットしないかチェックしてみてください。(このリストにはソフト闇金も含まれます)

ソフト闇金に借りる前にできること

これまで述べてきたようにソフト闇金に借りるのはリスクしかありません。お金に困ったたら以下のことを検討なさってください。

家族や友人に借りる

借金を身内や知人に頼むのは勇気が必要です。頼みにくいものですが、違法金融に借りて返済が出来なければ、家族にも嫌がらせが行く可能性があります。それを考えれば、恥を忍んででも知人に借りるほうが良いでしょう。

その際は、借用書を書いて支払期限を決めるなど誠意ある対応が必要です。

債務整理をする

すでに一般貸金業者からの借金で首が回らない状態ならば、その借金を減額したりできる債務整理は有効な手段です。弁護士・司法書士など債務整理の専門家に依頼して、解決することをおすすめします。

専門家の中には債務整理費用の後払い・分割払いにも対応してくれる事務所もあります。まずはご自身の借金解決方法を相談してみましょう。

公的サービスの利用を検討する(融資、生活保護)

自治体の中には住民の経済生活をサポートするために貸付をおこなっている市区町村があります。「福祉費」「緊急小口資金」「生活支援資金」「つなぎ資金」など、自治体によって名目や融資条件は違いますが、緊急時に貸付をしてくれる可能性があります。

また、生活困窮者を救済する「生活保護」の申請も一つの方法です。お住まいの市区町村に相談してみましょう。

ソフト闇金とトラブルになった場合の対処法

すでにソフト闇金に借り入れをして、トラブルになっている場合はできるだけ早く専門家に相談しましょう。

警察に相談する

全国各地にある警察は闇金被害者の相談窓口を設けています。困ったときは電話相談や窓口を訪問してみるのも良いでしょう。

ただし、警察は具体的な証拠がある、身に危険が及ぶなど緊急性(事件性)のある事案でなければ、すぐには動いてくれないケースが多いです。

弁護士・司法書士に相談すること

弁護士・司法書士の中には闇金問題を専門的に取り扱う事務所があります。このようなプロに相談すれば、すぐに解決策を提案してくれます。依頼すれば、即日に交渉に入って取り立てを止めてくれるでしょう。

闇金に強い弁護士が入ることで、利息だけでなく元本の支払いも必要なくなることが多いです。早めの解決を望むなら弁護士・司法書士への相談をおすすめします。

ソフト闇金のトラブル事例

ソフト闇金を利用して被害に遭われた方が当サイトに実際に相談された体験談をまとめました。ソフト闇金は、その柔らかい対応に騙されがちですが悪質な違法金融であることに変わりありません。利用しないようにしましょう。

ソフト闇金とは関係を終わりにしたい

ソフト闇金に借りては返すを繰り返して3年ほどになりますが、生活は毎月カツカツです。相手の人が言うには元金と利息で100万円以上あるということですが、なぜそんなに金額が増えているのか分かりません。そんなお金は用意できません。仕事も給料が減っているので、関係を切らなくてはと考えて相談させていただきました。
(30代 男性)

別のソフト闇金を紹介された

ソフト闇金のホームページに「在籍確認なし」と書いてあったので安心して3万円借りました。利息は7日後に1万5千円ということでしたが、払えないと言ったら、別の業者を紹介されました。その後も別の業者を紹介されて、いつの間にか4社からの借入れになりました。毎月7万円以上も支払っていますが、もう返済額がどれぐらいなのか分かりません。無料で相談できると聞いてメールしました。
(20代女性)

完済させてくれない

急な出費が必要になってソフト闇金にお金を借りました。4万円借りて2回ジャンプしましたが、ボーナスが出たので完済することを伝えたら、利息だけ支払えばいいから…と受け付けてくれません。完済すると強く言ったら、急に態度が変わって、30万円支払えば完済できると言われました。何で30万円になるのか抗議したら、逆ギレして解約金だという始末です。もう懲りました。早く関係解消したいです。
(20代男性)

携帯を買い取ると言われた

ソフト闇金に申込みをしたら融資はいいから2万円で携帯を買い取ると言われました。断りましたがしつこく連絡が来ます。お金はまだ借りていませんが、個人情報をすべて教えてあるので何をされるか怖いです。相談に乗ってもらえますか。
(20代女性)

まとめ

ソフト闇金は巧妙に利用者を勧誘して、法外な利息を支払わせて利益を貪ります。決して、安心・安全・優良な貸金業者ではないということをご理解いただけたと思います。

借りてしまったら、できるだけ早く手を切ることが重要です。そのためにもソフト闇金の解決実績が豊富な弁護士・司法書士に相談されることをおすすめします。

執筆者 闇金SOS編集部

闇金メディア運営約10年。闇金トラブルの解決に向け弁護士・司法書士と連携しながら記事の執筆・監修をおこなう。