- 闇金に手を出すと家庭崩壊や退職に追い込まれる可能性が高い
- 取り立てから逃れるために夜逃げや自殺に追い込まれる人もいる
- 闇金に手を出してしまった場合は弁護士・司法書士が頼りになる
闇金を利用するきっかけは、「ブラックOK」「すぐに貸します」といった広告であることが多いです。普通なら気にも留めない広告でも、消費者金融から借りられなくなった人にとっては魅力的に映ります。
しかし、闇金は多額のお金を支払わせることを目的としているので、「返済して終了」というわけにはいきません。やがて取り返しのつかない末路を迎えてしまう人が少なくないのです。
この記事では、すでに闇金から借りてしまった方に向けて、闇金から借りた人がどのような末路を迎えるのか、そんな末路を回避して抜け出すためにはどうすればよいのかについて解説します。
闇金から借りた人の末路
闇金地獄に陥ると精神的にも追い込まれてしまい、以下のような末路を迎える人が実際にいます。
人間関係が破壊される
ほとんどの人は、闇金からお金を借りたことを誰にも言わず秘密にしています。しかし、返済できなければ闇金から家族や親戚、友人などに連絡が入り、借金のことをばらされてしまいます。その電話も1回だけでなく頻繁にかかってくるため、関係者にも多大な迷惑がかかります。
その影響で離婚問題に発展したり、親戚や友人から見放されるなどして人間関係が全般的に破壊されてしまいます。
退職に追い込まれる
返済しない人の職場に連日のように電話をかけるというのも闇金の常套手段です。仕事中に闇金から頻繁に電話がかかってくると会社の業務に支障をきたしてしまいます。
そのため、会社から「このままでは仕事にならないから辞めてほしい」と言われ、退職を余儀なくされることがよくあります。
夜逃げをする
取り立てや嫌がらせ行為から逃れるために、夜逃げをする人も実際にいます。しかし、夜逃げをすると住民票を異動できなくなり(異動すると新たな借入や別の業者とのつながりから居場所が突き止められる可能性がある)、以下のような生活上の支障が生じます。
- 健康保険が使えなくなり医者にかかれない
- 免許などの更新もできない
- 賃貸住宅の契約ができない
- 年金など公的手当の受給も難しくなる
- 郵便物を受け取れない
- 子どもの転校手続きができない
- 仕事に就くことも難しくなる
住民票を移動しないとなると通常の生活を営むことが難しくなりますので、ホームレスになる人もいます。
自殺に追い込まれる
多額の借金を抱えると精神的に追い込まれるものですが、闇金地獄に陥ると「いっそ死んだ方が楽かもしれない……」という考えが頭をよぎり、自殺に追い込まれてしまう人もいます。
厚生労働省の調査によると、例年、自殺の原因で最も多いのは健康問題ですが、2番目に多いのが経済・生活問題です。資料に記載はありませんが、闇金問題で自殺した人がいてもおかしくはありません。
犯罪に手を染めてしまう
闇金地獄で身動きが取れない状況の中で何とかしてお金を返そうと考え、窃盗や強盗、横領などの犯行に走ってしまう人もいます。
それよりも多いのは、闇金業者からの提案に応じて犯罪の片棒を担いでしまう人です。闇金業者は、返済できなくなった債務者に対して以下のような行為を要求し、応じれば返済を免除するという提案をしてくることがあります。
- 銀行口座を譲渡する
- 携帯電話やスマホを譲渡する
- オレオレ詐欺の受け子などを実行する(いわゆる闇バイト)
これらの行為はいずれも犯罪に該当します。知らなかったとしても罪に問われますし、近年はこれらの犯行で逮捕される人が増えています。
闇金地獄から抜け出す方法
すでに闇金に手を出してしまった場合でも、適切に対処すれば悲惨な末路を回避することは可能です。できる限り早期に、以下の対処法をとることを強くおすすめします。
嫌がらせを恐れて要求に応じない
闇金は、支払いが滞ると脅迫的な言動や様々な嫌がらせ行為で追い詰めてきます。
頻繁な取り立ての電話、家族や職場への連絡など手口は多岐にわたります。これに応じて、返済の約束をしたり、1円でも支払ってしまうと、闇金は「まだ搾り取れる相手」と判断し取り立てをさらにエスカレートさせます。
恐怖を感じても、闇金の要求に応じないことが、地獄から抜け出すための第一歩です。
闇金は返済しなくても良い
「元金だけは返した方がよいのでは」と考える人も多いですが、元金を返済しても闇金地獄から抜け出すことはできません。闇金業者は真面目にお金を支払う人を「カモ」であると捉え、さまざまな名目で支払いを要求してくるからです。
法外な金利を伴う貸付はそれ自体が不法行為となり、闇金業者の金銭返還請求権は法律上認められないことが最高裁判所の判例でも認められています。
つまり、闇金の借金は返済しなくて良いと判断される可能性が高いのです。
闇金地獄から抜け出すためには、「1円も支払わない」という決心が大切です。
警察に相談する
闇金に返済しなければ、当然ながら厳しい取り立てや嫌がらせ行為を受けてしまいます。そんなときには、警察に相談することで解決できる場合もあります。
ただし、警察は刑事事件による実害が生じているような場合でなければ動いてくれないことも知っておきましょう。警察が動いてくれるのは、以下のような場合です。
- 脅迫罪や恐喝罪、暴行罪、器物損壊罪等に該当するような取り立て、嫌がらせを受けている
- すでに多額の利息を支払ってしまった(出資法違反となり得るため警察の管轄となる)
弁護士・司法書士に対応を依頼する
闇金に手を出してしまったときは、弁護士または司法書士という法律の専門家に対応を依頼することが最も有効な解決方法となります。
弁護士・司法書士は警察とは異なり、依頼者が闇金からの取り立てや嫌がらせ行為から解放されるように即座に対応してくれるからです。
身の危険が差し迫っているような場合にはすぐ警察に通報すべきですが、基本的にはまず弁護士または司法書士に相談することをおすすめします。
闇金業者に対して弁護士・司法書士ができること
依頼を受けた弁護士・司法書士は、闇金業者に対して以下のように対応してくれます。
- 取り立てや嫌がらせ行為を止めるように警告してくれる
- 闇金に1円も支払わずに済むよう交渉してくれる
- すでに支払ったお金を取り戻してくれることもある
- 刑事告訴も代行してくれる
闇金業者は、専門家に依頼した債務者にお金を支払わせるのは非常に難しいことを熟知しています。また、取り立てや嫌がらせ行為を続ければ刑事告訴されてしまうことも知っています。
そのため、専門家が闇金業者に警告すれば、すぐに取り立てや嫌がらせ行為が止まる可能性が非常に高いのです。
依頼するために費用はかかりますが、闇金に払い続けることを考えればメリット以外ありません。多くの専門家は支払い方法について柔軟に対応してくれますので、躊躇せず弁護士・司法書士のような専門家に相談した方がよいでしょう。
まとめ
闇金から借りた人の末路は、人間関係の破壊や退職、夜逃げ、犯罪への加担など、想像以上に深刻なものです。しかし、これは闇金の要求に応じ続けた結果たどり着いてしまう末路であり、対応を誤らなければ避けることができます。
闇金の嫌がらせに応じず、1円も支払わないという姿勢を貫いたうえで、警察や弁護士・司法書士に相談することが、闇金地獄から抜け出すための最も確実な方法です。
すでに闇金から借りてしまった方は、一人で抱え込まず、専門家の力を借りて平和な生活を取り戻しましょう。

