ネットのプライバシー侵害とは、個人のプライバシーに関わる情報を、故意、或いは不用意にネット上にアップし当該者の人権を著しく阻害することを言います。その情報とは、書き込まれた文章、画像、動画なども含まれます。

プライバシーを守る権利は、法的にも保護されており、これを侵害した場合は民法上の不法行為として損害賠償を課せられる場合もあります。

ネットでのプライバシー侵害に当たる行為とは、詳しい個人情報をネット上にアップすることです。しかし、ネット上には自宅や勤務先の住所や電話番号、本人や家族の写真、交際相手、職歴、借財の有無、などの情報は毎日のように掲示板にたくさん書き込まれています。

ネットのプライバシー侵害は一向に減らない現状があります。難しいのが、ネット上には表現の自由という大前提がありますので、どこまでがプライバシー侵害に該当するかの線引は曖昧です。

例えば、個人がFacebookなどSNSに友人と大勢で写っている写真を勝手にアップした場合、本人が望んでいなければそれはそれでプライバシー侵害に当たると言えなくもありません。

このような友人間のやり取りであれば、SNSに写真をアップした当事者に削除依頼をすれば済む問題です。しかし、ネットプライバシー侵害の大きな争点となっているのが、Webのインフラやデータベース情報を提供している会社である、ブログ運営会社、検索エンジン、掲示板運営会社などがネットに勝手にアップされた画像(写真)の削除依頼です。

また、忘れられる権利というネット上に残っている個人情報の削除、例えば過去の犯罪歴や逮捕歴のニュース記事の削除についても同様に大きな問題となっています。

削除申請を出せばすぐに対応してくれるなら何も問題は無いのですが、前述のように表現の自由を盾に削除してくれない現実があります。したがって、法律が大きく変わらない限りは今後もネットのプライバシー侵害の問題は続くものと考えられます。