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【信用できない記事の見分け方】これだけは親に教えたい6つのネットリテラシー

【信用できない記事の見分け方】これだけは親に教えたい6つのネットリテラシー

「高齢者はネットを使わない」というイメージは過去のものです。

総務省が調査を行った「平成27年度版情報通信白書」によると、60代で75.2%、70代でも50.2%がネットを利用しているという調査結果が出ています。また、60代以上のシニア層の約2割がスマホを利用しており、今は利用していない層も約4割が利用を検討しているということです。

このようにシニア層のネット利用への熱が高まっていることが分かりますが、問題なのがネットトラブルの増加です。

若い世代ならネットに潜む悪意を持ったサービスや詐欺サイトなどは瞬間的に理解できるものですが、シニア層はそういうわけにはいきません。むやみに他者を疑うのは良くないとの道徳教育を受けてきた世代ですので、何事も信用しやすい傾向があります。

そのため、ネット通販、ネットオークションに絡んだトラブル、アダルト情報サイトや出会い系サイトの架空請求詐欺など、一昔前にネット全般で被害が広がり現在は沈静化してきているネット詐欺業者が、今では高齢者をターゲットにしています。

また、最近社会問題となっている「根拠なき医療情報記事」、「パクリ盗用記事」のサイトなども、ある意味ネットリテラシーが低い高齢者を狙ったアフィリエイトサイトだと言えます。

シニア層にネットの利用方法を理解してもらうのは簡単な事ではありませんが、「これだけはしない」、「これだけは覚えておく」ということを教えることで、親のネットトラブルを未然に防げるのではないでしょうか。

1.信用できないサイト、信用できない記事の見分け方

信用できないサイト、信用できない記事の見分け方

一般的に高齢になると病気する機会が増えます。高齢者にとって、病気、病院、薬などの情報は最も身近で深刻な話題なのは高齢者どうしの会話を聞いていれば分かります。

病気を患ったときに、目の前にスマホがあれば、検索エンジンに病名を入力して何らかの情報を得ようとするのは若い世代も高齢者も同じです。

そんな病名を検索したときに検索結果の1位に表示されているサイトなら信用できると考えるシニア層は少なくないはずです。そこに「根拠なき医療情報」が書かれた記事があったとしたらどうでしょうか。。信用しては一大事です。

実際に筆者の知り合いの親御さんが、ご自身の持病名を検索して1位に表示されていた”例のサイト”をブックマークして活用していたという事実がありました。

運営会社が一部上場企業だからといって信頼できるものではありません。記事の内容が信頼できるかチェックすべきは以下のポイントです。

  • 情報の発信元(会社、機関)は誰か
  • 情報ソースはどこから来たものか

医療情報や薬について知りたい場合には、専門家(医者、医療機関、大学、薬剤師など)が書いている、監修しているサイトを利用するようことが重要です。また、医者が書いた記事だからと言ってやみくもに信頼するのも危険です。一つの記事情報だけでは偏りもでるため、いくつかの記事を読み比べて理解を進めるべきでしょう。

また、検索順位は検索エンジンのアルゴリズム(プログラム)により決められるものです。ですので、順位が1位だから信用できる記事ばかりではないということも教えておく必要があります。

2.広告とコンテンツの見分け方

広告とコンテンツの見分け方

雑誌や新聞の場合、広告欄がありその原稿の中には「広告」と表示されているのが一般的です。また、タイアップ広告、記事広告など媒体社が作成した広告原稿は判別するのがやや難しくなりますが、それでも記事内には「広告」という表記がされているため見分けることはできます。

ネットの場合には、バナー広告、リスティング広告などはパッと見て広告だと分かりますが、判断が難しいのがネイティブアドなどの記事に差し込まれている広告です。「(PR)」、「(広告)」などの文言が入ってますが、文字が小さいため老眼のシニア層にとっては、記事なのか広告なのか判別がつきにくいネイティブアドもあります。

※ネイティブアドとは … 広告を掲載面に自然に溶け込ませることでそのサイトの記事と思わせて広告に誘導する手法。

そのような広告に限って大胆で釣りを誘うようなタイトルのコピーが書かれています。高齢者の場合、スマホなどで記事を読んでいる際にネイティブアドに釣られてしまい、買わなくていいものを購入してしまったり、無駄に会員登録してしまうというケースが考えられます。

記事のタイトル文に「広告」、「PR」という文言表記がされている記事はむやみにクリックしないということを教える必要があります。

3.物販サイトの無料サービス、サンプル提供に安易に登録しない

物販サイトの無料サービス、サンプル提供に安易に登録しない

ネット上には初回無料をうたう定期購入サービスの物販サイトや、サンプル商品を無料で提供してメールアドレスを取ろうとするような物販サイトが数多く存在します。

ネットリテラシーが低いシニア層の中には「無料で商品をもらえるぞ」と喜んで登録してしまうケースが見られます。申し込むには、メールアドレスや電話番号、住所などの個人情報を入力する必要がありますので、それらのサイトに登録した後はメールマガジンや勧誘の電話などが頻繁に届くことになります。

そのようなサイトの中には高齢者を狙った悪質サイトが存在します。

【悪質サイトの例】

  • 強引な電話営業をする
  • しつこく電話営業をする
  • 注文してないのに商品を送りつけ請求する
  • 購入してないのに請求書を送りつける
  • 個人情報を使いまわす
  • 個人情報(メアド、電話番号など)を名簿業者に売る

そのほか、無料の「懸賞サイト」、「診断サイト」など個人情報を集めるためだけのサイトもありますので登録は要注意です。

このような悪質なネットサービスにダマされた個人情報の履歴は、それが名簿となって「振り込め詐欺」のような業者に流れてしまいます。そうなるとさらに被害が拡大することもあります。無料サービスやサンプル提供などへは安易に登録しないように教えておくことが必要です。

4.アダルトサイト、アプリの不正請求は無視する

アダルトサイト、アプリの不正請求は無視する

2015年版の消費者白書によると、65歳以上の高齢者に関する相談が多い商品・サービスの2位にアダルト情報サイトのトラブルがランクインされています。

アダルトサイトのトラブルで多いのが1クリック詐欺です。アダルト画像のバナーをクリックすると、いきなり高額料金請求の画像が表示されるアレです。個体識別番号、入会日、端末情報、プロバイダ情報など、もっともらしい情報が請求金額とともに合わせて表示されるため、「自分が何か悪いことをした…」と勝手に思い込み、慌てて振り込んでしまう高齢者が跡を絶ちません。

1位 商品一般 16,844件
2位 アダルト情報サイト 12,679件
3位 デジタルコンテンツ(全般)11,407件
4位 光ファイバー 8,299件
5位 フリーローン、サラ金 5,670件

高齢者に関する相談が多い商品・サービス 図表3-1-11

高齢者に関する相談が多い商品・サービス 図表3-1-11

高齢になっても男です。「自分の親は70歳を過ぎてるし性欲はもう無い…」なんて思ったら、それは大間違いです。生涯現役と言われる時代ですので、アダルトサイトだって普通に見るでしょう。

しかし、子どもにとってみれば親に対してアダルトサイトの利用方法などを教えるのは、ちょっと…となると思います。ですので、ネットを利用時に「料金請求などの画像が出てきても、それはネット詐欺だから無視するように」と教えればそれでOKです。

5.スパムメールが届いても無視する

スパムメールが届いても無視する

スパムメールは一時期よりも配信数は減っていますが、受け取ったユーザーを騙すテクニックは向上しています。興味を持ってクリックしたくなるような、一捻りした記事のタイトルを付けて巧妙に配信しています。それでも、ネットリテラシーが高ければ、送られてきたメールがスパムメールかどうかはひと目で分かります。

しかし、ネット初心者にとっては届いたメールがスパムメールかどうか判断することは容易ではありません。近年ではフィッシングメールのように、あたかも銀行や公共機関のふりをして個人情報を聞き出そうとするスパムメールも増えています。ご存知のとおり、銀行や公共機関などが顧客の口座番号やパスワードなどの個人情報をメールで尋ねてくることはありません。

まずは、「怪しいメールはすぐに削除する」、「メール本文内のURLは絶対にクリックさせない」ということを教える必要があります。

また、いろんなネットサービスに登録すると携帯アドレスが漏れてしまいスパムメールが山のように届くことがありますので、不用意に登録しないということも伝えておくべきでしょう。

とは言っても、安易に怪しいサービスに登録してしまうケースも考えられますので、スパムメールが届いていないか親の携帯を随時チェックしてあげることが必要です。また、携帯アドレスを変える(英字・数字を織り交ぜて複雑なアドレスにする)などの対策も代わってサポートしてあげることも求められます。

まとめ

テレビのニュースなどを通してあれだけ注意を喚起してるにも関わらず「高齢者を狙った振り込め詐欺」の被害は今も増加傾向です。さらに、今後はネットを介して高齢者から金銭をだまし取ろうとする悪質業者が増えていくことが予想されます。

また、ネット上にはアフィリエイト目的で裏付けがない情報を平気で流してお金儲けしようとする人たちがたくさんいます。特に医療など命に関わる情報を取捨選択する際には、その情報が確かなものか理解した上で利用しないと大変なことになります。

かと言って、親にネットの使用を制限するようなことがあってはいけません。いたずらにネットのリスクばかりを教えると萎縮してしまい利用しなくなる可能性もあります。

インターネットは、その使い方を理解すれば便利なのは間違いありませんし、シニア世代も積極的に利用することでリテラシーも上がっていくでしょう。

高齢者のネットトラブルはこれからも増加することが予想されますが、できるだけ未然に防ぐのは子供世代の役目でもあります。できる限りのサポートをしてあげたいものです。

さて、ここまで読んでいただいて、「おや?記事のタイトルは『6つのネットリテラシー』なのに…5つしかなかったぞ」と思った方もいるのではないでしょうか。はい。このような誤表記、釣ろうとするようなタイトルを入れた記事、または適当にキュレーションされたような記事には要注意ですよ!という意味を含んでタイトルをつけてみました。m(__)m

もしあなたの親が高齢者でネットを最近使い始めたのであれば、どんなサイトを利用しているのか、どんなメールが届いているのかなどを日常的にチェックしてあげてはいかがでしょうか。