ブラック企業 誹謗中傷

社員や元従業員からネットに誹謗中傷を書き込まれる業界で多いのは?

誹謗中傷 業界
自分が勤務する会社に対して掲示板・SNSなどで誹謗中傷を書き込みケースが止むことはありません。愛社精神はないのか?と普通の人なら驚きますが、書き込まれた内容を見るとそれが事実なら不満を持つ理由はよく分かります。

しかし、一方的な会社や上司を非難する書き込みも多く、それが事実なのか分からない面も少なくありません。

いずれにしても悪評を書き込まれる企業には共通の特徴がありますし、書き込まれやすい業界というものがあります。果たしてどのような業種が誹謗中傷されやすいのでしょうか。誹謗中傷を受けやすい業界について解説します。

誹謗中傷されやすい業界とは

誹謗中傷を社員からされやすい業界とは、つまるところ社員の不満が多い業界ということが言えます。

かつて(キツイ・汚い・危険)といった3K職場という定義がありましたが、今の3K職場の定義とは、「キツイ」「帰れない」「給料が安い」です。この3Kに共通して言えるのは「ブラック企業」が多いということです。

会社に不満を持った社員も面と向かって上司や経営者に文句を言うわけにもいきませんので、そのやり場のない怒りや不満が掲示板やSNSへの誹謗中傷になるわけです。では、現代のブラック企業つまり社員からネットに書き込まれやすい業界とはどのような企業群があげられるでしょうか。

IT企業

誹謗中傷で多い業界として真っ先に挙げられるのがIT業界です。IT業界と聞くと最先端のテクノロジーを扱う華やかなイメージがありますがいろいろです。Sierと呼ばれるシステム系の会社はプログラミングや仕様書作成など地味な作業が多いのが特徴です。また、派遣型の仕事も多いため末端社員は薄給でなおかつ激務です。

制作下請けの場合には納期を守るのが絶対であり残業・休出は当たり前です。いわゆる「IT土方」と言われるゆえんです。また、自社でWEBサービスを展開するような企業も社員を大切にするような会社は少なく厳しい労働環境が用意されています。

そんなIT系の社員はネットスキルが高いため、怒りのほこ先がSNSや2ちゃんねるのような掲示板に向かい、会社の悪口を撒き散らすという傾向があります。

飲食業

次に挙げられるのは飲食業でしょう。飲食業がIT業と同じく3K業種です。欲求不満が会社に向かう傾向が高く様々な書き込みがネットでも見られます。

飲食業は正社員だけでなく学生やフリーターがバイトとしてたくさん働いている業界です。社員の場合には会社への誹謗中傷がバレたらクビになるリスクがありますが、バイトやパートはそんなこと気にする必要はありません。

飲食業は、社員、バイトともに若い世代が多いので、FacebookやTwitterなどSNSや掲示板まで柔軟に使いこなします。そこでは、お店の悪口や裏事情などが書き込まれることになります。

アパレル業

アパレル業(ショップ)も長時間労働で給料が安いというのは広く知られています。それでも洋服が好きだったり、接客業が好きな人なら会社やブランドへの忠誠心が生まれます。

しかし、飲食業と同じように派遣、パート、学生バイトなどがたくさん働いています。残業が多いけど「残業代が払われない」、「休みも中々取れない」、「土日、盆暮れも働かなくてはならない」というブラックな環境のため、若い社員やバイトが誹謗中傷を書き込む事例が絶えません。

不動産業

次に多いのが不動産業です。町の不動産会社、大手の不動産会社ともに激務で有名です。激務でもギャラという報酬が高ければ不満も解消されますが必ずしもそうではありません。

また、営業的ノルマや成果目標が厳しい会社も多いため社員はストレスや不満が溜まりやすくなります。不動産業のもう一つの特徴としては、社員の書き込みだけでなく、物件を紹介されたお客からの不満の声もよく書き込まれます。不動産会社の実名、営業マンの実名の誹謗中傷が書き込まれることも珍しくありません。

まさに会社がブラックだと社員の接客も悪化して顧客から誹謗中傷を書き込まれるという悪循環に陥るケースです。

警備会社

3K企業として有名なのが警備業界です。警備会社も大手のごく一部をのぞき下請け、孫受けの警備会社は厳しい労働環境です。長時間労働、夜勤、真夏や真冬の野外での労働など当たり前で大変な仕事の割には報酬は多くありません。

そのため警備会社の名前で検索すると必ず2ちゃんねる、爆サイなどのスレッド検索結果に表示されています。そこでは、会社に対しての悪口ばかりが書き込まれています。そこに書き込まれた内容が事実なら「文句の一言も言いたいのはよく分かる」と同情する気持ちになります。

どのような誹謗中傷が書き込まれるのか

上司への誹謗中傷

社員からの誹謗中傷でまず挙げられるものとしては上司や社長へ向けてのものです。「○○社の□□という人は女性社員にセクハラをしている…」「社長は◯◯に住んでいて社員から搾取したお金で豪邸生活…」などといったものが例として挙げられます。

パワハラ・セクハラ上司やブラック企業の搾取する社長に対しての誹謗中傷がよく見られます。

勤務に対する誹謗中傷

次に労環境に対する誹謗中傷も代表として挙げることが出来ます。「この会社は深夜12時、1時になっても帰れない…」「休日返上で働かなくてはいけない…」「残業代が払われない…」などがよくある例です。

このような誹謗中傷は会社の評判を落としてしまいます。ブラック企業がかなり問題視されている昨今では、マスコミなども掲示板・SNSをチェックしネタ探ししています。会社のブラック度合いがメディアに取り上げられたらネットで炎上するのは間違いありません。

商品に対する誹謗中傷

次はその会社が製造している商品やサービスに対する誹謗中傷です。「ここの家電は部品が粗悪で壊れやすい…」「ここのパンを作っている工場は衛生環境が悪い…」のような書き込みが見られます。

しかも誹謗中傷を書き込んだ本人が「自分はこの会社に務めていた」などという記述すると信ぴょう性が高くなりますし、現役社員を名乗れば社内が大混乱することになります。

業績に対する誹謗中傷

売上など業績に関する書き込みも多く見られます。「倒産寸前でギリギリの状態…」だとか、「借金まみれだから株を売った方がいい…」などが例として挙げられます。

このような書き込みは企業活動、営業活動に直接的な影響を与えることになります。書き込みを見た顧客が取引を中断してくることもあり、上場企業なら株の売却が増える結果になり株価が下がってしまう危険性があります。

まとめ

法人の誹謗中傷は「売り上げ減少」、「信用の喪失」、「人材の獲得」、「社員のモチベーション」などに大きな影響を与えることになります。もし、自社に関してネット上で些細な悪口を見つけたら「火のないところに煙は立たない」です。早めの対策が必要です。

本来なら社員や元社員に誹謗中傷を書き込まれないように会社のリスク管理、労働環境の整備などに目を向けるべきですが、上記で上げた業界などは構造的に利益を出しにくく社員に3Kを強いることで存続している会社も少なくありません。

従業員を将棋のコマのように好き勝手に使うから反発を招く結果になります。これからも不満を持った従業員のネットへの誹謗中傷は止むことはないでしょう。

しかし、これらの社員の書き込みの中には「話しを大きくしたり」、「虚実ないまぜ」の内容も少なくありません。権利侵害にあたるような書き込みに対しては企業側も黙って見ててもいいことはありません。

誹謗中傷対策の専門業者に相談して「書き込みを削除する」、「投稿者を特定する」などの対応も求められるでしょう。