SNS コミュニケーション

SNSから手紙まで、新旧コミュニケーション手段比較!状況に合わせて賢い選択を

SNSから手紙まで、新旧コミュニケーション手段比較!状況に合わせて賢い選択を
社内で上司にちょっとした作業報告をしたいとき、あなたはメールを使いますか?それとも、デスクまで行って口頭で報告しますか?当たり前のようにFacebookにて近況が報告され、LINEで連絡が取られている昨今は、多くの人が電話よりもメールを好むそうです。ソーシャルメディアのほか、メール、電話、手紙、直接の会話などコミュニケーション方法にはいくつかありますが、どれを選ぶか迷うこともあります。それぞれのメリット・デメリットを考えて、毎日のコミュニケーションを見直してみましょう。

各コミュニケーション手段のメリット・デメリット

SNS

SNSの利点は何と言ってもその速さと安さです。インターネットほど遠距離との通信を早く安く行う技術は他にありません。そのため、遠くの人との交流に最も長けています。また、SNSはプラットフォームがオープンであるため、写真やテキストを投稿すると、見た人はそれに対してコメントすることが出来ます。特に、Facebookであれば実名で誰もが見られる状態ですので、コミュニケーションにはある程度信頼関係や最低限の敬意が求められます。

デメリットとしては、SNS上の人脈は多様性が乏しくなりがちです。誰もが自分の意見に近い人や趣味趣向が似た人とつながるからです。現実の人間関係と比べると極めて同質性が高く、それでいて希薄な関係の集まりが形成されます。

また、インターネットという通信技術には物理的な制限がほぼありません。光ケーブルを切ってしまえばいいのですが、あなたが音信不通になっても他の人は閲覧が可能です。そうしている間にも、一方的に過剰にデータを送りつけることが可能です。

これが悪い形で現れるのが、サイバーブリーイング(ネットいじめ)です。現実のいじめは学校などから帰宅すれば、その人にはいじめが認知されません。しかし、SNSなどのインターネット上では、パソコンを落としてもいじめは継続されてしまいます。そして、一度画像やテキストが投稿されると、様々なサーバーに保存されてしまうため、ネットワーク上から永久に削除することはそう簡単ではありません。

この止めどない情報量の多さはインターネットの良い点でもあり、悪い点でもあります。すぐにたくさんの情報を得ることができる一方で、閲覧には中毒性があります。歩きスマホのような危険な行為を生み出す結果ともなっています。

電子メール

Eメールもインターネットを介した通信方法ですが、手紙を踏襲した形式であるため、インターネットと手紙の長所と短所を兼ね備えています。通信が早いこと、記録に残ること、コストが安いことなどのメリットのほか、ハッキングや不正アクセス、アカウント乗っ取りなどに脆弱なこと、感情が伝わりにくいといったデメリットがあります。ビジネスにおいては、アポイントの日時や契約に関する話、作業指示や報告に関する詳細など、記録に残す必要がある場面で重宝されます。

一方で、相手の真意が伝わりづらいという意味では、直接会うことよりも表面的なコミュニケーション方法とも言えます。そういった側面をカバーするためか、いつしか若者を中心に文章の行間を埋める「絵文字」が使われるようになりました。通信手段の制約に適応した結果といえるでしょう。

電話

電話が発明される前は手紙や電報などの文書が通信手段でした。電話が登場することで、口頭によるコミュニケーションが再び開花しました。言葉に耳を傾け、それを受けて答えるという行為がより意識的なものへと変化しました。固定電話から携帯電話、スマートホンへと形態が変化し、普及するに従って、より個人的で閉鎖的、即時的な会話が可能になりました。

電話は直接会えない場合の代替手段としても使用されます。首相が外国の首脳と電話会談をしたというニュースを聞いたことはありませんか?これは国際情勢の変化があったときや、新しく首脳が誕生したときに、実際に相手国に赴いて話す代わりに電話で行われる会談です。緊急の国際情勢への対応はともかく、就任のあいさつを電話で行う点は、やはりそのような内容は文書よりも電話という生身のコミュニケーションの方がふさわしいと考えられていることが伺えます。それは電話の方がより感情が伝わるからではないでしょうか。

電話のデメリットとしてはお金がかかること、相手を呼び出す必要があること、周囲が会話の切れ端をほぼ強制的に聞かされるという環境的な影響があります。

手紙

郵便制度誕生以前の文書のやり取りを含めると、古代から存在する通信方法です。昔は人や動物が手紙を届けていました。日本では1871年から東京・大阪間で始まった郵便制度によってシステムが整備され、近代化されました。手紙や葉書を書く人が減っているとはいえ、お礼状や年賀状はなかなかなくなりそうにはありません。Eメールよりも思いが伝わりますし、受け取った方も形として残すことが出来ます。文体や筆跡、言葉の表現、選ぶ便箋など趣向を凝らすことができる範囲が広く、文化的な通信といえます。著名人の直筆の手紙ともなると、古文書として売買されるほどの価値にもなります。

一方で、相手に届くまでに時間がかかるほか、まれに郵送中の紛失や事故、相手の転居などの理由で届かないこともあります。また、仮に届いても相手が読んでいるとは限りません。しかし、そういった不確実性も手紙の奥深さを助長させているという面はあるでしょう。

直接の会話

昔も今も、大事なことはやはり直接会って話すものです。対話は話の内容だけでなく、相手の表情や目つき、声の質・大きさ、話し方といった視覚的・聴覚的な情報も与えてくれます。これをノンバーバルコミュニケーションといいます。この非言語的な情報交換があるため、対話では誠意が伝わりやすいのです。実際に、取引先に謝罪するために、菓子折りを持って行って頭を下げたことがある人もいらっしゃるのではないでしょうか。

対話をするには、時間・金銭・体力を費やしてその場所まで赴かなくてはなりません。それでも、現実に誰かと会うことで、その体験を共有することが出来ます。これは、ときに費やすコストには代えがたいものがあります。しかし、その一方で状況によっては直接叱責を受けるなどの嫌な体験をするおそれもあるということです。このようなリスクを取りたくないために、昨今多くの人がなるべくメールで済ます状況となってしまっているのかもしれません。

状況に合わせて適宜、手段を選択

SNSやメールは便利ですが、テキストという特性上、相手の気持ちが分かりにくく、感情がこもってないように思えることがあります。また、顔の見えない相手に表現が直情的になってしまうこともあるでしょう。

お笑いコンビ、ロンドンブーツ1号2号の田村淳はTwitterなどであまりに不適切なマナーで接せられると、相手に番号を教え、電話するよう伝えることがあるそうです。ほとんどは電話をかけてこないものの、かけてきた場合はもっと穏やかに対話ができるとのこと。もしもそのまま文章で反論をしていれば、犬も食わない喧嘩に発展していたかもしれません。しかし、電話で話すことでお互いのミスコミュニケーションが解消でき、両者が気持ち良く終わることができると言います。

コミュニケーション手段は様々あります。どれも一長一短ですが、時と場合によって使い分けることで、ベストなコミュニケーションが可能となるのではないでしょうか。