2ちゃんねるに悪質な書き込みをした犯人を特定!発信者情報開示請求とは?

もしも、2ちゃんねるに、あなたの誹謗中傷や悪質なウワサ話が書き込まれていたら……あなたはどうしますか?

「いったい、誰がこんなひどいことを書き込むんだ」と、怒り、落ち込み、悔しく、悲しくなり、我を忘れてしまうかもしれません。それもそのはず、匿名の誰かが書き込んだ内容は、2ちゃんねるを閲覧する多くの人たちに見られてしまっているのですから。

実は、こうした悪質な書き込みによる被害にあっている人が後を絶ちません。特に日本最大級の匿名掲示板・2ちゃんねるに根も葉もないデマを書きこまれるという被害が目立ちます。

悔しいと思いながらも、こんな悪質な書き込みをした犯人を特定したい、名誉棄損で犯人に慰謝料の請求をしたい、という気持ちを持っていることだと思います。

ここでは、2ちゃんねるに悪質な書き込みをした犯人特定の手順を説明しながら、発信者情報開示請求や手続きの注意点などを詳しく説明いたします。

悪質な誹謗中傷を書かれた事例

あなたも、何気なく2ちゃんねるを見ていると、「なんだ、これ?」と思える書き込みを見たことはないでしょうか?

たとえば、このような事例があります。

【事例】
約2年前に本人実名のツイッターが炎上。それから約1年以上に渡り、2ちゃんねるの掲示板やツイッター内で匿名のツイッターアカウントから誹謗中傷を受ける。誹謗中傷に参加していたのは「ねらー」と呼ばれる2ちゃんねる利用者の女性(後で犯人として特定される)。誹謗中傷の内容は、本人がツイッターでつぶいたことをベースに、誇張や捏造を加え、デマとしてあつらえたものを2ちゃんねる掲示板で大量に書き込む。

明らかに、誹謗中傷で本人を貶めることを目的とした投稿だったようです。

誹謗中傷を放っておくと大変なことにも

「こんなくだらないこと、放っておけばいい。相手をするだけ時間の無駄だ」と考えることもできるでしょう。確かに、放っておくのもひとつの手です。仮に同じように掲示板で反論したりしても、火に油を注ぐだけになるかもしれません。しかし、放っておくととんでもない被害に巻き込まれてしまうかもしれません。

書き込んだ犯人は、「どうせ自分が犯人だなんてわからないだろう」とたかをくくっているものです。ですので、放っておくことでますます好きなことを書かれたりするかもしれません。それを放置しておけばどうなるか……。

たとえば、まったく身に覚えがないことを書き込まれて、社会的な評価が下がってしまったり、それによって得られるはずだった利益を逃してしまったり……。また、あなた自身のことを不審に思われたりすることで、せっかくの人脈を失ってしまったりと、目に見えないところでの被害もあったりするのです。

実名を条件にしているサイトならともかく、2ちゃんねるのように匿名で投稿ができることが多いのがインターネットの特徴でもあります。つまり書き込まれても、いったい誰が書き込んだのかわからないことが、逆に不安感を募らせます。

もしかしたら、毎日のように話す仲のいい同僚や友達かもしれませんし、偶然、SNSなどであなたのことを見つけた、見ず知らずの人物かもしれません。放置しておくことで、会う人会う人に対して、「もしかしたらこの人が書き込んだのかも……」と思ってしまうかもしれないのです。これは精神衛生上、決していいことではありません。

したがって、ネガティブで不利益をもたらしそうなあなたについての投稿を行う人物は、できるだけ特定してしまったほうがいいのです。そしてしかるべき責任を取らせる方が、放っておくよりも有効な手段になりえます。

書き込まれやすい人とは?

では、どんな人が、書き込まれやすいのでしょうか。最近よく話を聞くのは、女性が被害者の場合です。仕事で活躍していたり、プライベートで充実していることをSNSなどで拡散している、いわゆるリア充の女性たちをやっかんだものが多く取りざたされています。

また、女性に対してストーカー行為となるような書き込みをするケースもあり、ひどい場合には、監視されているような恐怖のため外を歩けなくなってしまうという被害者もいます。こうなると、もはや風評被害を通り越して、実害にまで及んでしまうことになります。

実は、個人を中傷したり、悪質な話を広めようとする行為は、一歩間違えると犯罪になるのです。つまり、書き込まれた側は、ある意味、犯罪の被害者のようなものなのです。

しかし2ちゃんねるは、誰でも書き込みができる掲示板です。会員になる必要もなければ、書き込んだ人物を特定できないような、匿名投稿が可能になっています。こうした隠れ蓑があるから、余計に安易に誹謗中傷や悪意あるウワサ話などを書き込みやすくなってしまうのです。

「どれだけひどい書き込みがなされても、書き込んだのがどこの誰だかわからないと、対応しようがないじゃないか」。そう思われるかもしれませんね。確かに、名無しの相手に対して、損害賠償や名誉毀損の訴えはできません。おおよその人がここで頭を抱えてしまいます。

でも、むしゃくしゃした気持ちは残るし、何とか悪質な書き込みを辞めさせたい、犯人が誰かを特定していかなくては気が済まないという気持ちになるでしょう。でも、いったいどうやって?

匿名であっても犯人追跡可能

匿名であっても犯人追跡可能

実は、たとえ投稿が匿名であろうと、誰が書き込んだかを特定することはできるのです。もっとも、一般のユーザーが簡単に行えるようなことではなく、きちんと順を追っていかなくてはいけません。

特定は、2ちゃんねるに投稿したときに残る「アクセスログ」というアクセス情報を解析することによってできるようになります。つまり、単にサイトを覗いているだけでは、書き込んだ人物の身元を特定することはできないのです。

とはいえ、身元さえ特定できたら、あとはこちらのもの。書き込んだ人物は「まずバレることはない」と思って書き込んでいますから、身元が特定されたとあれば相当な精神的打撃を受けます。

それだけでも再犯防止には効果的だと言われていますが、あとは書き込まれた内容によって、実害をこうむっていれば損害賠償請求を行うなど、個人によって判断は分かれてくるでしょう。

ただし、後ほど詳しく書きますが、2ちゃんねるに書かれている誹謗中傷内容や悪意ある投稿をした人物を特定するだけでも、かなりの時間と費用がかかってくるようになります。多くの方はそのために泣き寝入りをしてしまうのです。

「いや、必ず犯人を突き止めてやる!」という強い意志をお持ちの方のために、今回は、悪質な書き込みをした犯人を特定する方法をお伝えしましょう。

プロバイダ責任制限法を知ろう

インターネット上での悪質な書き込みによって、いわれのないような誹謗中傷を受けたときには、まずサイトの管理者に連絡する必要が出てきます。2ちゃんねるの場合は、2ちゃんねるを管理している管理会社になります。管理会社についての詳しいことは、後ほど触れます。

この連絡によって、削除要請をしたり、犯人を特定するための情報提供をうながしていくことになります。「一個人がそのような申し出をして動いてくれるのか?」という心配があるかもしれませんが、それには及びません。

悪質な書き込みに対しての削除依頼や犯人特定については、「プロバイダ責任制限法」という法律を適用することができるのです。

プロバイダ責任制限法の第4条では、インターネット上での書き込みなどによって、思いがけない損害を受けた場合、該当するインターネットサイト管理者に対して発信者情報を開示するように請求できると明確に定められています。

プロバイダ責任制限法によって、もしもあなたが誹謗中傷を受けてしまったとしてもサイト管理者に対して犯人のIPアドレスなどの情報開示を堂々と求めることができるわけなのです。

犯人特定の手順を説明!

犯人特定の手順を説明!

ここまでご理解いただけたところで、書き込まれた記事の削除と、書き込んだ犯人特定の手順をざっと見てみましょう。まずざっくりと説明し、後ほど詳しい解説を織り交ぜていきます。


① サイトの管理者に対して、犯人のIPアドレスを情報開示してもらい(発信者情報開示請求)、誹謗中傷の書き込みも削除してもらうよう請求する(送信防止措置依頼)

② サイト管理人があなたの情報公開の要求に応じてくれたら、犯人の書き込みに関するIPアドレスをもとに犯人特定の手続きに入ります。このとき、削除請求に応じてくれたら、誹謗中傷記事は2ちゃんねる上で消えるので、被害拡大を防ぐことができます。

③ もしもサイト管理人が犯人のIPアドレス開示や削除請求に応じてくれないときは、まずサイト管理人に対して裁判手続きによる仮処分を求めます。つまり、裁判所側から法的な指示として「IPアドレスを開示しなさい」と命令してもらうようにしていきます。誹謗中傷を書かれた記事自体はこの時点で削除されます。

④ IPアドレスを知ることができると、次に犯人が利用しているプロバイダにアプローチしていきます。プロバイダに連絡をとり、犯人の住所や氏名、メールアドレスなどの個人情報を提供してもらうように求めていきます。

⑤ このとき、プロバイダが任意に応じてくれたら話はスムーズなのですが、任意の情報開示を請求しても応じないことが大半です。そこでプロバイダに対して発信者情報開示請求の訴訟を起こしていきます。IPアドレスのときと同様に、裁判所からの開示命令で必要な情報を手にしていきます。


では、続いてそれぞれの詳しい方法や注意事項を見ていきましょう。

IPアドレスから追跡する

さっそく、悪質な投稿をした犯人のIPアドレスを調べ、相手の個人情報を特定していくようにします。

「IPアドレスって何?」とチンプンカンプンになる人もいるでしょうから、先に説明します。IPアドレスというのは、いわばその人のインターネット上の住所のようなものです。パソコンやスマートフォンなどの機器ひとつひとつに個別の数字が割り当てられているわけです。

インターネット上でのデータのやり取りをするとき、住所がないとデータを送りようがないわけですが、「このIPアドレスに送ってくれ」「このIPアドレスから送っているよ」などと、水面下で情報のやり取りがプロパイダを介して行われているのです。

つまり、このIPアドレスを手掛かりに「誰が使っている機器が、いつサイトへアクセスして、どのような動き(投稿など)をしたのか」が、すべて追っていけるのです。つまり、インターネット上での動きを調べるとき、すべての情報はこのIPアドレスからもたらされると考えてもいいわけです。

もっとも、IPアドレスには「このアドレスの所有者はどこのプロバイダを使用している」とか、通信状況、通信環境といった漠然とした情報があるだけですので、IPアドレスがわかったからといって、すぐに個人特定にはつながりません。IPアドレスがわかっているだけでは、どこに住んでいるのかということはもちろん、名前などの個人情報などを特定することはできないのです。

また、一般のユーザーがこのIPアドレスから、相手の名前や住所、電話番号などを自力のみで割り出すことはできません。プロパイダによって個人情報として保護されているからです。それもそのはず、これが自由自在にわかってしまえば、詐欺行為、ハッキングによるなりすましなど犯罪し放題になってしまいます。

ということは、法律にのっとって、司法の立場から「開示するようにしなさい」という命令を受けなければ、2ちゃんねる側も開示する必要はないことになるわけです。

発信者情報開示請求をしよう

では、個人情報として守られているIPアドレスを、どう開示させるように持っていくか。そこでとる手続きが、「発信者情報開示請求」というものです。

発信者情報というのは、IPアドレスを含む、投稿をした人の個人情報です。住所、氏名、メールアドレス……そのほか、当人が投稿をした日時なども、この発信者情報に含まれます。それを「誹謗中傷されてしまったので相手が誰なのか特定したい。だから、IPアドレスの開示を求めます」と2ちゃんねるに請求をする手続きが、発信者情報開示請求です。

ただし、注意が必要なのは、2ちゃんねるが、投稿者のすべての発信者情報を持っているわけではないということ。2ちゃんねるは、基本的に投稿者のIPアドレスしか保存していないのです。

いくら2ちゃんねるに対して「隠し立てしたって無駄だ! 犯人を教えろ」と言われても「知らないものは知らない」と、よくある刑事ドラマのワンシーンのようなやり取りに終始してしまうでしょう。

しかし、このIPアドレスがないと、いわゆる犯人に対する手がかりがつかめないことになります。またIPアドレスがわかると、犯人の動き方も見えてきます。たとえば、いくつか似たような誹謗中傷の書き込みがあり、それがすべてひとつのIPアドレスから投稿されているとわかれば、犯人はひとりだと知ることができるもの。

またIPアドレスには、おおまかな居住エリアがわかる情報が含まれていることもあるので、場合によっては、「これは東京のIPアドレスだな」とか、大阪だ、国内ではなく海外だなどとわかってくるケースもあるのです。

そこまでの情報を得られなくても問題はありません。少なくとも、犯人が使用しているプロパイダ(インターネットサービスプロバイダ)から、一般家庭なのか企業で使用されている機器なのかなどはわかってくることが多くあります。そうなると、ある程度の“察し”はつくようになってくるのです。

つまり、IPアドレスを取得するということは、刑事ドラマで言えば、真犯人につながる道が開けてきたことの証でもあるわけです。

ただし、ひとつ気を付けなくてはいけないのが、ここで「取得する」「請求する」と書いていることを個人で簡単に行うことはできません。個人情報の開示は、警察が動くような事件性の高い件についての請求でなければ、一般的には開示されないものだからです。したがって、基本的に開示要求は司法の手続きにのっとって行うものだと考えてください。

プロパイダを探し出す

2ちゃんねるの運営からIPアドレスが開示され、加害者のアドレスがわかっても、それで即犯人特定とはなりません。そこからさらに、犯人につながる情報を手にしないといけないのです。

IPアドレスの次は、相手が使用しているプロパイダの特定をしていく必要があります。今度はプロバイダへ「かくかくしかじかで困っているから、個人情報の開示をしてください」と開示請求を行わなくてはならないのです。

このプロパイダの特定は、比較的簡単にできます。最もわかりやすいのは、「ドメイン/IPアドレスサーチ」というサイトにIPアドレスを入力して、プロパイダ情報を知ることでしょう。

【ドメイン/IPアドレスサーチ】
https://www.cman.jp/network/support/ip.html

相手のプロパイダ情報がわかったら、そのプロパイダの管理会社に開示請求の連絡をするだけです。おおよその場合は、スマートフォンから書き込まれていることが多いようですが、「NTTドコモ」「au」「softbank」「NTTフレッツ」「ドコモ光」「OCN」「auひかり」あたりのどこかである場合が大半です。

ただし、やはりここでも個人情報の壁は立ちはだかります。2ちゃんねるへの開示請求のときと同様に、簡単には提供してもらえないのです。個人を中傷して被害を負わせていたり不利益をもたらしているとしっかりと証明しなければいけないのです。しかし、そこが証明できると、時間はかかっても、開示してくれるようになっていきます。

ここでもやはり、司法の手続きにのっとっていかなくてはいけません。しかし、ここまでくれば個人情報を特定することは可能になりますので、少なくとも誹謗中傷や悪意のあるデマ話を書き込んだのが誰かということはわかってきます。

最初の訴訟と2回目の訴訟

話が複雑にならないように、裁判所での手続きについては省略して書いてきましたが、ここで2つの司法手続きについて触れていきましょう。

最初は、2ちゃんねるに対して、IPアドレスを開示する請求を行うという手続きがありました。先に少し触れた通リ、単に2チャンネルにメールをして「開示してください」と要望するだけでは、まず開示してくれません。

個人情報保護の観点から、警察による事件性があるものや、訴訟を起こすほどの深刻な被害があり、かつ司法で認められた要請でなければ開示義務はないからです。それはその通りで、逆に悪意ある誰かが自分のIPアドレスを開示してほしいと2チャンネル側に頼み、ホイホイと開示されてしまっていては、怖くてたまりませんよね。

そこで、裁判所を通じて開示請求を行うことになるわけです。2ちゃんねるへの裁判所の手続きはどのようなものでしょうか?

あなたが主張するのは「名誉毀損となる投稿をされた」「プライバシーの権利を侵害された」などという理由をもとに、「犯人特定に至る発信者情報の開示に関する仮処分請求」というものを裁判所に求めることになります。

請求後、主張が認められたら、裁判所から2ちゃんねるに対しての仮処分申請が出てきます。それをもとに、2ちゃんねるの運営側に通達し、2ちゃんねる側も内容を承服したら、IPアドレスが届いてくるというわけです。期間的には、仮処分申請からおおよそ1~2ヵ月程度であることが多いようです。

ひとつ気を付けなくてはいけないのが、2ちゃんねるの運営は、現在、「2ch.net」を運営するフィリピン法人「Race Queen,Inc.」へ行い、「2ch.sc」についてはシンガポール法人「PACKET MONSTER INC.PTE.LTD.」へ行わなくてはいけません。それぞれについて、どの裁判所へ訴訟を起こすかも異なりますので、確認が必要です。

プロパイダに対する裁判所手続き

次に、プロパイダに対する裁判所手続きについてです。何度も言いますが、やはり個人情報ですので、個人的な請求は通りません。裁判所を通じて行う必要が出てきます。

先ほどのツール(ドメイン/IPアドレスサーチ)を使用してIPアドレスをどこのプロバイダが管理しているのかがわかってきたら、2ちゃんねるのときと同じように、裁判所へ発信者情報開示請求を行い、発信者情報開示請求訴訟へと移ります。

あなたの訴状がプロパイダに届くと、プロパイダはその訴状に従って、あなたの意見を照会し、どう対応するかを決めていきます。このとき、相手方の対応はさまざまで、訴訟に対して応じる(訴訟を戦おうとする)こともあれば、意見を認めて裁判をせず発信者情報を開示することもあります。

この手続きはおおよそ、2~4ヵ月。つまり2ちゃんねるへのIP開示請求から、プロパイダの開示までスムーズにいけば、約半年の期間で開示をうながせるということになるわけです。

この開示については、請求をされた当の本人(つまり、あなたに関する誹謗中傷を書き込んだ犯人)にも「発信者情報開示に係る意見照会書」という形で連絡が行きます。その中には「あなたが発信した、この書き込みの情報について、開示を求める請求が出されており、当社は開示請求に応じます」というような内容が書かれています。

これは犯人側にとっては、もはや逮捕状に近いような衝撃を与えるものになります。なぜならば、身元が割れてしまっているので、相手の出方次第では自分が告訴されてしまうことにもなりかねません。

匿名でやったのに、どうして素性がばれるのか。安易な気持ちで悪意を書き込んだ相手は、まずここで心が折れ、同じような攻撃をしなくなることが大半なのです。

ログの保存期間には注意

ちなみに、プロパイダに対する開示請求の時、注意が必要なことがひとつだけあります。それは、ログの保存期間について。

インターネット上を飛び交う情報量は、日を追うごとに膨大な情報量に増えていっているのが現状です。あまりに情報量が多くなると、プロパイダのサーバにも負荷がかかってくるなどの理由から、近年、プロパイダではアクセスログの保存期間を短くしているのが現状です。

アクセスログというのは、ウェブサイトへのアクセスの様子を記録したもので、アクセスを解析することによって、誰がどんなサイトへどの程度の時間滞在していたのか、そこでどんな動きをしていたのかがすべてわかってきます。

このアクセスログが残っていなければ、犯人の足取りが消えたも同然になるため、開示請求をしようとしても犯人が書き込んだ、唯一無二の決定的証拠がなくなってしまいます。

つまり、書き込みに気づくのが遅かったり、裁判所の請求に対して2ちゃんねるやプロバイダが反論をしてきた場合、裁判に時間がかかってしまい、保存期間を越えてしまうことになりかねません。

そうなると、プロパイダ側でも開示しようにも名前や住所がわからないということになってしまうのです。

保存期間は、プロバイダによって異なり、おおよそ3ヵ月という短いスパンでログを消去してしまうプロパイダも存在しますので、注意が必要です。また、すべてのアクセスログを半永久的に保存しているところもあります。

これはプロパイダに問い合わせなければわからないことなので、3ヵ月が経ってしまったからといって、自分の判断で諦める必要はありません。

ここまで来たら、あとはその犯人をどう扱うか。それはあなたの判断になってきます。ここから名誉棄損で民事訴訟にかけていくのか、それとも謝罪文の掲載、損害賠償などを示談で交渉して済ませるのか。または、もう二度と攻撃をしてこないことがわかれば、それでよしとするのか。

もしも民事訴訟に移る場合は、またそこから時間がかかることは覚悟したほうがいいでしょう。

まずは犯人に慰謝料の請求書を送るのがスタンダードなやり方です。このとき、内容証明郵便を利用します。犯人が突っぱねて請求に応じない場合には、訴訟を起こすこともできます。

また、誹謗中傷を書かれた記事が極めて悪質な場合には、刑事事件として扱うこともあります。その場合は、まず警察に被害届を出して刑事告訴をします。この告訴が裁判によって認められたら、犯人は逮捕され、刑事罰を受けることになっていきます。

犯人特定するときに注意すべきこと

犯人特定するときに注意すべきこと

ここまで、2ちゃんねるに悪質な書き込みをした犯人を特定していく手順をお知らせしてきました。その中で、ひとつだけ気を付けなければいけないことがあります。それは、特定した人物を間違えないようにすることです。

当然の話ですが、何もしていない人を特定して訴えたら、それはただの冤罪。もしくは名誉棄損で、あなたが逆に訴えられるリスクもあります。したがって、個人の特定には十分な注意と配慮を行ったうえで、自分ひとりで判断することなく、専門業者に相談するのが一番でしょう。

また2ちゃんねるの書き込みを特定するには、先にも書いたように、最低2度の訴訟が必要になります。この訴訟費用は相場としては50万円程度だとされています。

高い費用をかけて、逆に名誉毀損で訴えられるなんて本末転倒なことが起こらないためにも、専門性の高い業者への相談は必須と言えるでしょう。書き込み削除とともに相手の特定をおこないたい場合には当社までお気軽にご相談下さい。